1月・例会・寒行

1月16日、本日は東国青年会の例会ならびに寒行托鉢が行われました。

毎年、そこの会所の方が歩く道を決めるという事でしたので、過去にどんな場所を
まわったかを伺って、私は近辺の寺院巡りにしようと決めました。
しかし、往復1時間という事でしたので1つの寺院に目的地を絞って行く事にしました。

時刻は18時になり十念寺を出発するため境内へ出ました。
気温は例年より暖かいと聞いていましたが確かに歩く前までは寒さを感じませんでした。

本堂前で心経を唱え出発です。歩きながら鈴の音と共に念仏を唱えながら歩くのですが
初めてという事もありこれが結構辛かったです。息継ぎが上手くできません。

そのまま早足で歩き、なんとか目的地の楞厳寺に到着しました。
ここは徳川家康の於大の方、水野家の菩提寺となっています。
しばし門前で休ませてもらった後、記念撮影を済ませ同じ宗派である大悟寺を経由して
無事に十念寺に戻りました。

歩いているとはいえ1月の夜ですから、身体が冷え切ってしまいました。

ですが、会館で出して頂いた豚汁に私は心からゆるみ笑みがこぼれました。

黒衣法要

青年会今年最後の集まりで、自坊で黒衣法要を勤めさせて頂きました。
日没礼讃を行いましたが声がそろっていて本当に気持ちの良い法要で
皆さんで1つになること有難さを改めて感じることができました。

今年も天災がありまだ多くの方々が日常生活に戻れず
苦しんでいられる方々を思うと心が痛みます。
その中で前を向いて頑張っている姿をみますと近くからだけでなく
遠くから見守ってあげることも大事な役目かなぁと思っております。
やはり一人では生きていけない。
色々なお力があるからこそ生きているのだ改めて感じた次第です。

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11月・法話

皆様は、「お布施」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
おそらく多くの方が、お葬式や法事などで、僧侶に対してのお礼やお寺や神社などへの
お賽銭やお供え物、といったイメージを持たれるのではないでしょうか。
このようにお布施と言われれば、「何かしらの物を相手に与える事」と思われがちですが
本来はそうではなく、お金や物だけではなく「気持ち」や「行動」といった、形の無い物も、
お布施になる、というお話しをさせて頂きます。

以前に学生時代の友人と会って食事をする機会がありました。
最初はいつも通りの何気ない会話だったのですが、急に雰囲気が変わり「実は…」と
暗い表情になって、どうしたのだろうかと思い、話を聞いておりましたがその話というのは
まとめますと、彼が仕事で失敗をして、上司に散々怒られた、という内容です。
私は自分で言うのも「あれ」なのですが「人の不幸を笑ってしまう」という
決して褒められた性格ではありません。もちろん、家族を亡くされたとか
災害に遭われた方に対しては、その様な事はございません。
しかし、「人の失敗談などに対して、ついつい笑ってしまう」、という経験は
皆様にも少なからずあるかと思います。

私の持論ではありますが、「笑える不幸話は笑ってやる」という事も
時には必要な事だと思っております。
誰かに悩みなどを話す時点で、その話を「聞いてほしい」という気持ちが表れています。
そして、中途半端な同情は相手に失礼だと思いますし、また、「次は頑張れ」と言うのも
どこか違うような気がします。ならば、いっその事、思いっきり笑ってやった方が
話した側にも、すっきりしてもらって、気持ちの切り替えもできるのかなと思っております。

その時はここまで深く考えておらず、あまりにも躊躇なく笑ってしまったので
「すまん」と一言謝ろうかと思ったら
彼から「まあ良いや、ありがとう」と礼を言われました。
「なんで?」と聞くと、「話を聞いてくれたから」という一幕でした。
このように話を聞くだけでも、その人に対して何かができる力になれる時があるのです。

私が以前に本山の御法主猊下より、教えて頂いた言葉があります。
「聞く、というお布施」、これを「聞施」と言います。
さて、最近は多くの自然災害が起こっている中で、各地で、ボランティア活動に出て
いらっしゃる方々の姿を、拝見する機会があります。災害ボランティアと言えば
がれき撤去などの肉体労働を第一に思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、こんなボランティアがあるのをご存知でしょうか。
それは、「傾聴」です。具体的には避難所等で、現地の方のお話を伺う、という活動です。
悩みを持つ人にとって、たとえ解決せずとも、誰かに話を聞いてもらうだけでも
その人にとっては、これ以上無い手助けになる事もあるのです。
簡単にできる事ではありませんが、ただ聞くだけ、ではなく、相手の本音、心の声を
「聴」かせて頂き、寄り添う事ができれば、とても素晴らしい事だと思います。
人付き合いの中で、時には、人の悪口や、余計なうわさ話など、聞きたくない話を
聞かなければならない事もあります。
しかしそれは、相手が自分の事を、「この人になら、話しても大丈夫」と思ってもらえる
信頼の証、とも言えるのではないでしょうか。
大人であれば、「話術」が必要になる時が多くなると思いますが
「聞き上手」という言葉があるくらいに、時には、相手の話を聞く
聞いてあげる事も、大切な事です。
まさに今がその時で、皆様がお耳を傾けてくださっているからこそ
私も気持ち良くお話しができております。
自分の話を聞いてもらえる相手がいるというのは実はかなり有り難い事なのだと
実感しております。
今日のこの場をきっかけに、この「聞施」の輪がお互いに、人から人へ広がっていく事を
願いまして、私の話を終えさせて頂きます。
ありがとうございました。

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11月・例会

今年度の事業、「すごいお坊さんに会いに行く」の第二回目となる今回は
愛知県江南市にある臨済宗妙心寺派・永正寺を訪れ
副住職の中村建岳師に「お寺葬のこれまでとこれから」をテーマにお話を伺いました。

敷地内にある集合墓、蔵を改装した多目的ホール、実際に葬儀の場として
使用される本堂や大師堂を見学させてもらいながら
これまでの取り組みを包み隠さずお話し下さいました。
そこで感じたのは寺院存続・発展に対する明確な目標、それを永正寺に携わる方々が
一丸となって進める推進力、そしてその源にある古くから続く葬送の文化を
大事にしようという心です。

一般の方々にとっては非日常の空間である寺院を、葬送の場としては
その非日常性を損なわないようにしつつ、誰もが参りやすい開放感や
心の安らぐ場所となるように熟考され、細かいところまで様々な工夫がなされている
と感じました。
永正寺の取り組みがそのままそれぞれの自坊に適応するわけではありませんが
学ぶことの多い研修会でした。
永正寺の境内に足を踏み入れたとき、何とも言えない心地よさと、何か楽しい
また来たいなという感じがしたのは
寺院の在り方として大事なことの一つであるはずです。

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10月・法話

皆さん、「心を込めて」と聞いて、どんなことを感じられますか?
お坊さんから言われるとやはりお参りの時に一生懸命手を合わせる
一生懸命その人の事を思う! などでしょうか?

心を込めるって見た目では判断しにくいですね。
私は趣味で沖縄三味線、「三線(さんしん)」をやっておりまして
今年の6月に試験を受けてまいりました。
試験は、琉球民謡協会が執り行うもので沖縄民謡が課題曲となります。
また、試験と言っても、級や段といったものではなく、新人賞 優秀賞 最高賞 と言い
まぁ初級 中級 上級といったところでしょうか。
その最高賞の試験に臨んでまいりました。
試験は沖縄県うるま市にて3日間、最終日が最高賞の試験で
その日の夜7時から会場で閉会式と合格発表がありました。
せっかくの沖縄でしたので二日ほど滞在する予定もあり先生からも
「見ておいた方が良いよ」と言われたので、閉会式に参加していた時に
各賞の審査員の審査基準について順番にお話しされた内容に
とても大事な事を気づかされました。

先ず、新人賞は、「間違えずに弾いて歌えること」小さいながらも300人くらいの
ホールでの演奏ですのでなかなかのものです。
そして、優秀賞 新人賞の条件にプラスで、「聞き手が気持ちよく聞けていること」
最高賞は、新人賞 優秀賞の条件に
「歌の意味を理解して、気持ちを込めて歌い弾けているか。」というものでした。
それを聞いた時に、自分が三線を始めた頃「君の三線はやかましい!」と
言われた事をおもいだし、また、試験の課題曲が、情け唄(悲しみに暮れる唄)で
何度も「悲しそうに聞こえない」と言われた事につながっている事に気が付きました。
自分だけが悲しそうな歌い方に酔っていただけだったんです。
そして、「聞く人を想い三線に触れていなかったんだ!!」と気づかされた瞬間でした。

心を込める、気持ちを込める というのはどんな事にも共通で
相手に伝わってほしい願って初めてこもるものではないでしょうか。
日頃のいろいろな場面で自己満足な思いにならないよう気を付けたいものですね。
偶然ですが、試験練習中、奥さんに悲しそうに聞こえるか聞いてもらいながら
練習したおかげで、合格いたしました。

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8月はお休み

盆期間中となりますので、今月の例会及び法話はお休みさせて頂きます。

7月研修会

今年度の青年会研修はこれからのお寺の在り方を考える上で
人が大勢集まる寺院を尋ねて住職さんからその秘訣を学ぶ
『俺より凄い坊主に会いに行く』企画です。
去る七月二十二日、第一回目として静岡県伊豆の国市で『蓮まつり』で
有名な真宗大谷派 正蓮寺様を訪れ渡邊玄浄ご住職よりご講義いただきました。

内容としては蓮をモチーフにした先進的デザインの永代供養、樹木葬をはじめ
蓮まつりの概要から本堂で行われる心のこもったご葬儀のお話
檀家さんや蓮まつりで繋がった信徒さんの情報管理を
パソコンやスマートフォンで管理されているシステムのお話など
多岐に渡り、かなり濃いお話を聞くことが出来ました。
また渡邊ご住職の活動を通して培われた経験知識によって、我々会員一人一人の
これからのお寺に対する悩みに丁寧に答えて下さいました。
参加した会員も真剣にディスカッションし本当に濃密で貴重な時間だったと思います。
お寺が生き残るにはどうすべきか?檀信徒のお寺離れをどう対処するか?
何かお寺も新しい事業展開しなくては!と昨今、我々青年僧は
日々悩み活動していますが、それにはお寺としてどうあるべきか何をしたいかという
確固たる信念や想いが活動の原動力になると感じました。
さて、このような意義ある研修ですが、やはり青年会事業だからだと思います。
個人で訪ねていっても、ここまで深い講義を受け学ぶことは難しいと思います。
会員の皆の熱い思いがご住職の熱意と化学反応を起こして
このような意義深い研修となったと思います。
ぜひまだ青年会活動に参加したことが無い会員さんは参加してほしいと
切に願いレポートを結ばせていただきます。

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