9月・法話

九月と言えば「お彼岸」です。三週目の連休には、お墓参り出かける方も多いでしょう。
では、そもそもお彼岸の由来は何処にあるのでしょうか。
彼岸という言葉自体は岸に至るという訳ですが、仏教の意味ですと煩悩を克服して
涅槃の境地に至るということになります。
但し、さらに原語まで遡って調べてみますと
「宗教的な智によって迷いを超克してゆくこと」と、当時のインドでは
仏教以外(バラモン教)の宗派でも理想的な概念として扱われていたようです。

さて、このように長い歴史を持つ彼岸ですが、日本では律令時代に伝わり
平安期には朝廷を中心として儀式として用いられるようになり
江戸期には年中行事として民衆に定着しました。
今では先祖供養として、また四季流転するこの国においては特に季節の変わり目を
実感できる行事でもあります。
このように日本では供養を中心として親しまれていますが、本来は迷いを取り除き
悟りの境地へと近づく高尚な概念。
我々の宗派においては聖典「観無量寿経」の
日想観に説かれる(春と秋に西方の弥陀を観じる)観法のひとつともされています。
先祖の供養と共に我々凡夫の真の命は弥陀の本願力によって救われてゆく……。
そう実感して頂ければ、何よりだと思います。

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