3月・法話

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく耳にする言葉ですが昔の人たちはよく言ったもので
実際に彼岸を境にして季節の変化が顕著となってゆきます。
特に春の彼岸は長く厳しかった冬が終わり、暖かさを肌身で感じられる時期。
同時に草木が芽吹き、冬の間、土に潜っていた小動物たちも顔を出し始める
季節ともなります。

本来、彼岸という言葉は涅槃に至る。つまり、この世での迷いを断ち切った
という意味合いで使われる仏教用語なのですが、日本では上記のように季節の
変わり目として用いられ、彼岸会など仏事として行われるようになりました。
四季の変化が顕著なこの国では、それに合わせて草木や動物たちといった
生きとし生けるものの転変を無意識のうちに感じることから
日本人独特の無常観が培われていったのです。

ようやく寒さから解放されるこの時期、庭や公園などを観察してみては如何でしょう。
新しい命の誕生を目にすることができるかもしれません

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