2015年 2月

風邪をひくと、発熱したり、鼻水が出たりしますが、それは人間の体が
ウイルスを体内から追い出し、自分の身を守ろうとするためです。
私たちにとっては苦しいですが、体が健康を維持しようとするためにおきる症状です。
一方、ウイルスが私たちに感染しようとするのは、生物の細胞に寄生することに
よってしか増殖できないためであり、ウイルスに私たちを苦しめる意図はありません。

ウイルスも人間の体も、自分にとって必要不可欠なことをやっているだけですが
私たちはそれによって苦しんでしまう。苦しみというものは私たちの主観によって
変わるものともいえますし、あるいは私たちも何気ない行動によって
人を苦しめてしまっているかもしれません。
そのいずれも私たちにはなかなかわからないことです。今、ここで起きている出来事
それが起きるに至る様々な過程というものが、私たちには見えない
あるいは私たち自身が様々なことに囚われ、正しく見る事ができません。
それができるのは、悟りを開き、この世のしがらみから解き放たれ
すべてを見通している仏様だけです。

私たちの日々の何気ない行い、生きていくための行いが正しいかどうか
それは仏様にしかわかりません。仏様は私たちのいいことも、悪いことも
すべてを知っています。
すべてを知った上で、阿弥陀様は私たちを西方極楽浄土へと導き私たちが
正しく生きられるように導いて下さいます。
だから私たちは、「すべてをお任せする」という意味の「南無」という言葉をつけて
阿弥陀様の名を唱え、正しく生きられるようにと願います。

私たちは生きていく上で様々な過ち、失敗を犯してしまいます。
無論、それらをなくしていく努力は必要であり、この社会で生きていく上で守るべき
ルールもあります。法然上人は「罪は十悪五逆の者も生ると信じて
少罪をも犯さじと思うべし」と私たちの生き方を説いています。
それを実践するためには、囚われのない慈悲の心をもった阿弥陀様に
すべてをお任せする必要があります。阿弥陀様は罪深い私たちであっても
慈悲の心で浄土へと導く仏様です。
阿弥陀様の慈悲を知ることによってあるがままに正しい生き方ができるようになる
そう信じてお念仏の暮らしを送っていきましょう。

コメント

コメントの投稿