2016年 1月

子供の頃に何か役割を決める時、「あみだくじ」を使ったことはありませんか?
平行の線の間に横の線を引き、線の下に当たりを書いて引くくじのことです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「あみだくじ」の「あみだ」は
阿弥陀如来に由来しています。
「あみだくじ」は室町時代から行われており、はじめは放射状に線が引かれていて
それが阿弥陀仏の後光に似ていたことからこう呼ばれるようになりました。

私達は日々生活をしていく中で、さまざまな選択をしています。
今日何を食べようか、ということなら簡単に決められても、今後の人生を
変えてしまうような決断には、迷ってしまうことも多いでしょう。

こちらの道にしようか、あちらの道に進もうか・・・。
どうにも決断に迷った時は「あみだくじ」で決めてしまうのも良いかもしれません。
つまり阿弥陀様にお任せしてしまうのです。

そして阿弥陀様に選んでいただいた道で出会った人達との絆を大切にし
その中でやるべきことを心をこめて行っていく。
その方がどの道を選ぶのかということよりも大切だと思うのです。
そういったご縁を大切に毎日を過ごしていきたいものです。

例会

新年一回目の例会は、恒例の寒行托鉢を行いました。
熱田の寿琳寺を出発し、金山駅までの道のりを往復しました。
今年は暖かい日が続いていたため、厳しい寒さの中・・とはなりませんでしたが
気を引き締めてお念仏を唱えて行脚しました。
そのためもあってか、おおよそ一時間歩きましたが、あっという間に
自坊に帰り着いていました。
集中すると時が経つのを早く感じると改めて気づきました。
自分一人ではこのような行に励むことは難しいですが
同じ青年僧と行うことで大変心強く、有難い行を積ませていただきました。

来年もたとえ厳しい寒さの中であろうと、しっかりと集中して臨みたいと思います。

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2015年12月

私は、趣味で沖縄三味線「三線」(さんしん)を弾いておりまして、年に数回程
地元の老人介護施設へ演奏に行っております。
毎回一時間、全8曲ほど演奏しておりまして、選曲の際には、必ず沖縄の歌を3曲
皆さんが知っている曲を3曲、最後に盛り上がれる曲を2曲程選曲しておりまして
その中に毎回『十九の春』と『知床旅情』を演奏しております。

演奏前に曲の説明をして、「皆さんしってますか?」と尋ねると
首をかしげながら数人が手を上げられます。
ところが、演奏するうちに多くの方が一緒に歌ってくださいます。
歌詞を渡していないのに、いつの間にか自然に笑顔で一緒に歌ってくださり
「知ってた方?」ともう一度聞いてみれば
ほとんどの方が手を上げて懐かしそうに微笑んでくださいます。

私たちは、このようにどれだけ時間がたってもいつに間にか自分に染みついたものを
忘れることなく思い出たり、自然と行うことができます。
仏説観無量寿経のお経様のなかに、戒香薫習と言う言葉があります。
香りが衣に染みついて、後になってふとしたときに香りと共にそのときの記憶が
よみがえるように、戒めを身体に染み込ませることでいつでも自然に実践することです。
皆さんは、ありがとうや、挨拶、ごめんなさい など、一度教わってからいつの間にか
当たり前のように口にしていることなど沢山あると思います。
それらと同じように、これから自分で決めた善い行いなどをどんな時も自然にできるよう
しっかりと身に着けていただければと思います。
薫習の習は、実践することを表しますので、普段から行えるようにしてくださいね。

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