8月はお休み

盆期間中となりますので、今月の例会及び法話はお休みさせて頂きます。

7月・法話

皆さんは、食事の前に「いただきます」の挨拶をしますか?
私は自宅で食事をする時は言いますが、外食時は恥ずかしくて
小さな声でさりげなく…。なんてこともあります。
私のお寺では年に3回、近所や檀家さんの子どもたちが集まる
子ども会を開催しています。
本堂でのお経のお稽古や境内でゲームをして遊びます。
お昼ご飯には、前日から準備したカレーライスを振る舞うのですが
食べる前に「食前の言葉」を唱えます。

「天地一切のみ恵により。今この食を受く。食の由来をたずねて。
味の濃淡を問わず。謹んでこれを造られた人々の御苦労に感謝をいたします。
いただきます。南無阿弥陀仏」と。
 
この言葉には、「食材となった様々な命と食事ができるまでに関わった人々の
存在を認識し、感謝していただきます」という意味が込められています。

私たちは食べることで生命を維持していますが
その食べている動物や植物たちにも命があります。
また食事ができるまでには、食材を作った人や調理をした人など
多くの人たちが関わっています。
食事ができるのは当たり前でなく
尊い命とたくさんの人の力のおかげによって成り立っているのです。
 
子ども会に何度も参加してくれているある子が、この食前の言葉を
学校の給食時間の前に唱えているそうです。
子どもにできて、教えている当の本人ができていないとは…。
まだまだ修行が足りません。

7月・例会

今回は、「認知症サポーター養成講座」ということで
刈谷市社会福祉協議会の専門家の方に講師をお願いしました。
90分の講座は、認知症の原因となる病気の説明に始まり
認知症のいろいろな症状、そして予防に至るまで、講師が実際に
福祉の場で体験した例を出してわかりやすく説明いただきました。

講義後半には、今回講座を受講した目的である認知症を
発症した人やその家族を支援していく心構えと対応について
教えていただきました。特に認知症の人への対応で
①驚かせない ②急がせない ③自尊心を傷つけない 
という3「ない」については、私どもが普段お檀家様と接する中でも
気を付けるべき事柄であると感じました。
認知症の方への対応に正解はありません。
病気としての認知症の特性と、人としての想いを理解して
接することが何より大切です。
釈迦牟尼世尊の対機説法のように、認知症の方々の立場や想いに
寄り添い対応することは、私ども僧侶にとって基本であり
とても大切なことなのではないでしょうか。
2025年、5人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎える時
認知症を取り巻く環境の中で僧侶が福祉の場において
その存在をより積極的に求められてくるかもしれません。

平成29年7月例会 ①

愛知宗教青年会議 総会・講演会

去る6月21日、栄にて恒例の愛知宗教青年会議が開催されました。
総会は例年通り一年の行事報告の他、会計報告、各宗派から伝達事項など。

続いて、岡崎でご活躍されている歴史研究家、市橋章男先生による「三河三英傑」に
関する講演が開催されました。戦国期、信長、秀吉、家康という武将たちが
この尾張・三河地方でどのように活躍したのか……。
話の目玉は戦国期という無秩序な世界の中で、信長と家康が不戦の約定を交わし
それが21年間反故にされなかったこと。しかも、どちらかが天下を治めた場合
一方が家臣として遣えるという内容までが記されていることです。
また、秀吉による貫高制から石高制への移行。家康による大胆な貨幣経済改革など
単に武人としての功績だけでなく、有能な為政者として政策を推し進めていた一面を
改めて知ることができました。
その後は、懇親会へと移行。他宗派の方々と交流を深めることのできる場は
ありがたいものです。今年度も各行事で、研鑽を積みたいですね。

愛宗青総会2017

6月・例会

今月は名古屋市中区にあります寺院、栄国寺様を見学させていただきました。
栄国寺様はキリシタンの刑死者の菩提を弔うために建てられたそうで
今日においても様々なキリシタンに関する資料や遺品を集めた
博物館を併設されていました。

ご住職様より、栄国寺建立の経緯について、また博物館の展示物について
ご丁寧にご説明をいただきました。
キリシタン関係の品々の中には学生の頃教科書で見たような物もあり
初めのうちはただ貴重な物だなぁと見ていましたが、当時のキリシタンへの
弾圧・迫害の生々しい状況を聞いているうちに、大変な重みを感じました。

引き続き本堂もご案内いただき、色々な仏像を拝見させていただきました。
栄国寺様のご本尊は名古屋三大仏の一つで「火伏せの弥陀」と
呼ばれているそうです。
大変大きな阿弥陀如来の座像で迫力がありました。
また、非常に珍しい阿弥陀様も見せていただきました。その阿弥陀様は
半跏思惟のお姿で座っておられ、さらには体内に人間と同じような内臓の
模型が入っているそうです。内臓模型の実物は見ることができないため
ご住職様から写真で見せていただいたところ、内臓や肋骨までが
作りこまれていて着色までされていました。
短い時間ではありましたが、有難い経験をさせていただきました。

平成29年6月例会③