4月・法話

本日は「おみくじ(御神籤)」に関する話でございます。
100%とは言えませんが、大人であればほとんどの方が
一度はどこかでおみくじを引いた事があるかと思います。
その結果に一喜一憂したり、日頃の生活の教えや参考にしたりと
くじを引かれた多くの方々が、そのような経験をされたのではないでしょうか。

さて、おみくじにおきまして、「凶」を引かれた事のある方は、おられますか。
私も今までに何度かおみくじを引いてまいりましたが
一度も「凶」に巡り合った事はございません。
以前に学校の先生が
「そんなものは、引いた人が悲しむから、最初から入っていないだろう。」と
話していたのを覚えています。確かに場所によっては、そうなのかもしれません。

しかし先日、お参りに伺ったお宅のご主人が、「前に凶を引いた事があるぞ。」と
話されました。「やっぱりある所にはあるものだ。」と思っていたところ
そのご主人のお話がとても心に残りました。
「確かに最初は落ち込んだが、考えてみればこれは良い事なのかもしれん。」
「なぜでしょうか?」
「私がこの凶を引いたという事は、他の誰かが引く運命であったかもしれないものを
私が代わりに引いてあげた。つまりその人に嫌な思いをさせずに済んだ。
これは良い事をした、と言えないだろうか。」
「言われてみればその通りですね。」
「それにあの時凶を引いた事で、それまでの自分に、どこか悪い所があったのか
少しだけだが考えるきっかけにもなったわ。」
見方を変えるだけで一つの「凶」をこのような形で捉える事は
自分ではなかなか出来ないだろうなと、大変勉強になりました。

我々のご本山、永観堂禅林寺の御本尊、みかえり阿弥陀様は
お顔を左に向けておられます。
このお姿には、「思いやりを持って周りを見つめる」姿勢と
「自分自身を省(かえり)みる」姿勢を表しておられます。
口で言うのは簡単ですが、実際に行うのは難しい事かもしれませんね。
一つの「凶」で、自らを省みる。「凶」は決して悪いものではない。
もしいずれ機会が訪れましたら、悲観的にならず、この話を思い出してみたいものです。
しかし、そうは言っても、せっかくの本日のご縁、皆様にとって
「吉日」となりましたなら、私も幸いでございます。

201704howa.jpg

3月・法話

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく耳にする言葉ですが昔の人たちはよく言ったもので
実際に彼岸を境にして季節の変化が顕著となってゆきます。
特に春の彼岸は長く厳しかった冬が終わり、暖かさを肌身で感じられる時期。
同時に草木が芽吹き、冬の間、土に潜っていた小動物たちも顔を出し始める
季節ともなります。

本来、彼岸という言葉は涅槃に至る。つまり、この世での迷いを断ち切った
という意味合いで使われる仏教用語なのですが、日本では上記のように季節の
変わり目として用いられ、彼岸会など仏事として行われるようになりました。
四季の変化が顕著なこの国では、それに合わせて草木や動物たちといった
生きとし生けるものの転変を無意識のうちに感じることから
日本人独特の無常観が培われていったのです。

ようやく寒さから解放されるこの時期、庭や公園などを観察してみては如何でしょう。
新しい命の誕生を目にすることができるかもしれません

少年少女宿泊研修会

 
今年も恒例の少年少女宿泊研修会に参加してきました。
初日は説明会、大殿でのお参りに続き、レクレーション。
今年はテーマが「香り」ということで、香木を使って巾着袋を作るなど、
お香を扱う行事を行いましたが、特に新鮮だったのが二日目の見学会。
長岡京市にあるお香業者さんの工場見学に伺ったのですが、屋内全体が
香木の香りで満たされており、子供たちも展示品などに興味津々。
また、我々も普段からお世話になっている線香や沈香の製造過程を学ぶ
機会に恵まれ、有意義な時間を過ごすことができました。
例年に比べて肌寒い二日間でしたが、天気にも恵まれ子供たちに
とってもよき思い出となったのではないでしょうか。
また、来年もお会いしましょう。

少年少女1703No1

少年少女1703No2

3月・例会

今年度の例会締めくくりは茶道研修をしました。様々な場でお茶を頂く
機会も多いので、恥ずかしくないスマートな所作を学ぼうというのが狙いです。

指導は茶道師範の先生ですが、当会の青年会員でもある方からご指南。
当日は袴姿の先生に本格的な茶室でお道具類を用意していただき緊張しましたが
わかりやすい資料を確認しながら丁寧に指導していただきました。 
普段ではなかなか体験できないお抹茶をいただく作法ひとつひとつ
込められたおもてなしの心、気遣いの心を学びました。
後半には、ひとりひとりがお抹茶を立て、会員に振る舞いました。
自坊でも毎日お抹茶を立てていますが、お釜から柄杓で入れるお湯の量の加減が・・・。
短い時間でしたが、緊張感のある良い研鑽ができました。
それにしてもズボンだと足が痺れますね


reikai1703No1.jpg

reikai1703No2.jpg

研修旅行

2月22日~23日にかけて、長崎に行ってきました。
1日目は、佐世保の九十九島の遊覧船予定が暴風で船が出ず
たっぷりと水族館見学しそのまま旅館で料理堪能。
2日目は、原爆投下の地の平和祈念像で哀悼の祈りをささげ
資料館ではどんなに悲惨であったかを改めて実感し平和であり続けることの
願いに報いわなければと気づかされました。
この後メインの軍艦島に行く予定でしたが船が出す、変わりに軍艦島ミュージアムを
見学で行ったことに。ドローンでの3D撮影はリアルで感激しました。
このあと出島、中華街散策して長崎をあとに。
やはり天候には勝てず、予定通りではありませんでしたがゆっくり出来ましたので
これこれで良かったと。
一泊の研修旅行は親睦を深める良い機会ですので、また参加したいと思います。

研修旅行216s

研修旅行0172s