6月・法話

先日、お寺に小学生の女の子が父親と共に訪ねて来られました。
話を聞くと、飼っていたハムスターが亡くなり、どこかに埋めようと思ったが
それに相応しい場所が見つからず、お寺で供養してもらえないか、との事でした。

本堂の裏に案内し、「こちらでどうでしょうか。」と、場所を確認し、埋葬して
花、水、線香を供え、お経とお念仏を唱え、私なりにできる範囲でお勤めをしました。
手を合わせて拝む女の子の姿に
「ハムスター1匹であっても、決して手を抜いてはいけない」と身が引き締まる思いでした。
もちろん、日々のお勤めに手を抜いているつもりは無いのですが
どこかで「慣れ」を感じてしまっている事も、否めませんでした。

ペットと言えど、おそらくは家族同然である存在との、お別れの儀式をしっかりと終え
命の尊さを学び、女の子が一歩前に進めたら…と感じた次第です。

仏教には六道輪廻の教えがあります。
天・人・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つの道です。
また、日本語には犬畜生という言葉もあり、動物、畜生に対しては
あまり良いイメージではありません。

しかしその一方で、「一切衆生悉有仏性」という教えもあります。
「全ての生きとし生けるものは、生まれながらにして仏となりうる素質をもつ」
という意味です。
どんな小さな命に対しても、尊び、敬いの心を持てるように、なりたいものですね。

6月・例会

ようやく感染症による緊急宣言の解除され久しぶりに会員の皆さんに
お会いできる喜びの中、版画研修を行いました。
今年は、事前に各自で作品を彫り上げてきまして刷るだけに短縮。

いつもは、先生に教えを請いての作業ですが自分達だけで彫り上げた
作品を刷りましたところ一苦労。中には何十枚以上刷った方も。
何年やってても難しいとあらためて実感、そして当たり前にできることの
有難さも感じた次第です。
その後、会員が考えました30個位の一言標語を何点か選定しまして終了。
このような時期だからこそ今できることをコツコツやるしかないと思いなおしました。

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5月・法話

いま全世界が新型コロナウイルス感染症流行の影響でこれまでの日常を
過ごせない状況に陥っています。
日本でも随分と終息してきているとはいえ、まだまだ油断することはできません。
しかしながらこれだけ長い期間、外出を制限されることが続くと身体的には
もちろんのこと、精神的にもしんどくなってきます。
さて、こんな時は一体どうしたらよいのでしょうか?

すぐに実践できることは「威儀を正す」ことではないでしょうか。
威儀を正すとは、姿かたちを整え、作法にかなった立ち居振る舞いを
することをいいます。
古来、武道や伝統芸能にはそれぞれ理にかなった型があるのはそのためです。
威儀を正し、身構えを整えることが上達への近道になります。
仏教では、行(歩くこと)・住(とどまること)・坐(すわること)・臥(寝ること)を
「四威儀」といい日常生活での一切の行動を調えることを説きます。
何も修行僧のように朝四時に起きましょうとは言いません。
でも、毎日決まった時間に、できれば朝早く起きてみましょう。
それだけでも身体はもちろんのこと、心にも少しゆとりが生まれます。
ただ、朝早く起きようとすれば、夜早く休むことが大切になります。
こうして何気ない日常の一動作を調えることで全体が自然に調っていきます。
ぜひこの機会に日々の生活を調えてまいりましょう。

4月・総会

四月恒例の年度初め総会を行いました。
今回はコロナの影響も鑑みて、席の間隔と窓を空けての進行。
年間の活動予定も進めるのが難しい状況ですが、若手中心の
新体制となったこともあり、前向きに進めてゆきたいです。

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3月・年度末総会

年度末となり、恒例の総会を行いました。
今年度は通常の例会が少なかったですが
各地で活躍されているご寺院に直接伺い研鑽を積むことができました。
来年度も新しい企画を立てて、経験を積んでゆきたいと思います。

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4月・法話

いつもはみんなに愛でられている桜も、この春は少しさみしい思いをしているでしょうか。
春といえばやはり桜ですが、私はこの季節に咲くハクモクレンの花を見ると
思い出すことがあります。
桜の花は小さいころから知っておりましたが
ハクモクレンを知ったのは私が19歳の頃でした。
僧侶となる為の修行を終えて、ひとり総本山の境内を歩いていた時
ふとハクモクレンの花が目に入りました。
それまでも間違いなくそこにハクモクレンは存在し花を咲かせていたのでしょうが
私の目に留まることはありませんでした。
何か一つの事を成し遂げた達成感が、私にその存在を気づかせてくれたのでしょうか。
ハクモクレンの花のように純粋な、真っ白な心になっていたのでしょうか。
ハクモクレンの花言葉の一つは「高潔な心」だそうです。
しかしながらあの19歳の頃のような、純粋な、真っ白な心のままで生きることは
できておりません。でもハクモクレンの花を見て思い出します。
そして修行中に頂いた言葉「自策自励」。自らむち打ち自らはげむ。
日没に勤めるお経の一節です。老若を問わず、それぞれがそれぞれに励み勤めていく。
季節に咲く花、出逢った善い言葉が、人生を豊かにし、時に大きな支えになってくれます。

2月・研修旅行

去る2月12、13日で青年会研修旅行に行ってきました。

まずは参加する会員、静岡は駿河沼津PAにて集合、静岡といえば
豊かで広大な自然を利用した里山式樹木葬が盛んな地域
やはり自然豊かな霊園で供養はお参りする人も良いものだと思います。
宿泊と懇親会場の湯河原の旅館到着。
昨今の新型肺炎騒動で旅館業も大変ですが、だからこそのおもてなしの精神を
学べました。日頃の法務の疲れを温泉で流しつつ、夜も更けるのを忘れるほど
次世代のお寺経営について語らいました。
次の日は小田原へ、小田原城と資料館にて、もっとも熱い時代の歴史を学びました。
忍者体験修行も体感し、小田原の地にて古き時代へ思いを馳せることができました。
仏教も歴史なくして語れません。少しばかり真髄に触れたような気になりました。

研修旅行2020②